「ヘンなタイトルの本」賞!決まる | 東京22ちゃん~テレ東系、博報堂生活総研派、ブログ~

「ヘンなタイトルの本」賞!決まる

本年度の「最もヘンなタイトルの本」賞で、死霊がサイの角に勝利した。

「ザ・ブックセラー」誌は、『死んでいるのを知らない人たち:彼らはいかにして疑いを知らない第三者にくっついているか、またそれにどう対処するべきか』と題されたハウツー本に賞を与えた。

惜しくも受賞を逃したのは、『サイの角の備蓄管理:東・南アフリカの最低基準および最良事例』。

ちなみに、これまでに受賞しているのは、『あなたの馬を防弾せよ』『ギリシャの地方郵便配達人と彼らの消印数』など。


世界には、風変わりな賞があるもんですね。


この「最もへんなタイトルの本」賞。裏を返せば、タイトル、つまり本の視点が面白ければ、たちまち注目されるという多様化し、飽和成熟した現代社会の風潮を如実に反映しているように思う。

日本でも、見方によっては愛らしいへんな生き物ばかりを取り上げた「へんな生き物」や、会計学をさおだけ屋の構造から分かりやすく分析した、「さおだけ屋はなぜつぶれないのか」などが、大ブレイクしている。

これは、分かりやすさや、視点や発想が面白ければ読んでもらえるということを意味していて、若者の興味や関心、視野が拡大してきていることを示しているということも言える。

しかしながら、その一方で、表紙のタイトルのそそられ具合や奇抜さのみで自分の関心が動いてしまうぐらいの、表面的な人間が増えたとみることもできる。


まあ、どっちなのかは分かりませんが、へんなモノに興味がある私のような性格の方は、本屋でぴんときたタイトルは、立ち読みしましょう。