きれいなトイレが街を変える? | 東京22ちゃん~テレ東系、博報堂生活総研派、ブログ~

きれいなトイレが街を変える?

試験会場、コンサート会場、パーキングエリア、遊園地‥

これらの場所には、似たような行列がしばしばできる。


そう。トイレ待ちの行列


私は男性なので、まだましなのだが、女性にとって、トイレにできる長蛇の列は、永遠の天敵であり、あたかもGWの料金所渋滞を髣髴させる。とにかく、トイレ待ちをする人の膀胱と、前頭葉には、着実にイライラが蓄積されるのだ。


そんなトイレ問題。実は、商店街の客離れにも一役買っているらしい。

都福祉衛生局が5月1日にまとめた「外出時のトイレアンケート」調査の結果、「トイレがないか、少なくて困った場所を複数挙げてください」という質問に、「商店街」と答えた人が、なんと半数に達したのだ。

一方、「トイレを利用しやすい場所はどこか?」という問いには、85%の人が、商店街のライバル「デパート」を挙げた。商店街は13%にとどまった。これにより、休日子供連れで買い物をする人にとって、商店街がいかに買い物しづらい環境であることは明白であり、商店街の客足が減っている一要因であることは否めない。

しかしながら、これだけで本当にそんなことがいえるのだろうか?と思う人もいるだろう。

よって、トイレの良し悪しと客足の伸びに関するデータをいくつか紹介する。


例えば、UFJ総研(現三菱東京リサーチアンドコンサルティング)によると、ある大手スーパーのトイレ調査を行った結果、トイレのきれいさと、客足は、ある程度比例することが分かった。(変数は小さいが‥)

また、投資アナリスが企業に投資するか否かの判断材料の中に、トイレのきれいさが含まれていることは、有名な話しだ。(トイレの法則)


こう考えると、トイレは、人間がそこに再び行くかどうかを判断する大きな要素となっている可能性は高い。

最近、商店街に客を呼び戻すために、商工会議所や商店街の住民がタッグを組んで様々なイベントを行っているが、もしかしたら、きれいなトイレを設置することの方がが、意外と有効な方法かもしれない。


ちなみに冒頭で挙げたトイレ渋滞。

オランダでは、女性用の立ちしょんキッドを開発することで、見事に解消したそうです。

さすが、小便小僧発祥の地ベルギーの隣の国ですね。