東京22ちゃん~テレ東系、博報堂生活総研派、ブログ~ -5ページ目

手作り広告

gaba

この広告。さりげなくスゴイ。

これはマンツーマン指導が売りの英会話教室、Gabaの広告である。主に電車の中吊りや窓上広告でおめにかかることができる。

緑が貴重な普通の広告。いったい何がスゴイのだろう?

実は、この広告に引いてある緑色の蛍光ライン。なんと直接緑色の蛍光ペンで引かれているのである。つまり手作り。うそだぁ。と思う人は、電車に乗った時、確認してみよう。線の引き終わりのところに、インクだまりのようなものが残っている。私もはじめて見たときは、びっくりしました。

何か、本当に蛍光ラインのところが売りなんだなぁ。って感心しちゃいます。

まあ、それが売り上げに直結するかといえば、どうかなって思いますが。

少なくとも、ネット上やテレビメディア等で話題になることで、PR戦略としては、ある程度の効果が期待できると思いますね。

私個人としては、シュミレーションとシュミラークルがひしめき合う消費社会において、その最も中心である広告が、シュミレーションから一歩下がって、オリジナルを意識することができた、画期的な広告であると思いました。でもなんか皮肉。

算数ができないベッカム様

サッカー界のスーパースターデイヴッド・ベッカム(30)が、6歳の息子ブルックリン君から宿題を手伝うように頼まれたものの、難しすぎてわらからずに、妻ヴィクトリアの助けを求めたというエピソードを明かした。


「最近の宿題は難しすぎる。ある日ブルックリンから宿題を頼まれて横に座ったんだけど、結局は”ヴィクトリア、今日は君が宿題をみてくれ”ってことになったんだ」と話す。

「確か、あれは算数だったと思う。僕が学校で習ったものと全然違うんだ。もう”オーマイゴッド!、僕にはできないよ!”って感じだった。ブルックリンは”僕と一緒に宿題をして”って言ってきたんだけど、”一緒に本なら読んであげるよ”って感じさ。」

ベッカムはこのようにいっている。


ちなみに、ブルックリン君はスペインの首都マドリードにあるラニミード大学の英国のカリキュラムに従って授業を行う上流階級の子どもが通う学校に行っている。


さらにちなみにインタビューを掲載したザ・メール紙によれば、7歳の子どもが習う算数としては例えば「ベットちゃんが11時45分にお店にお買い物に行きました。ベットちゃんは30分後に帰ってきました。ベットちゃんが帰ってきたのは何時でしょう?」「12割る3は何?」といったものだという。


カッコイイ。サッカーウマイ。2拍子そろったベッカムも頭がイイという遺伝子までは、持ち合わせていなかったようだ。


風とマック

明日NHK教育テレビで、風とロック代表の箭内道彦さんが、トップランナーに出演する。

そんな宣伝もかねて本日は、風と○○グループについて触れてみようと思う。


風と○○グループとは、クリエイティブディレクターの箭内道彦さんが代表をつとめる総合制作会社で、現在『風とロック』、『風とバラット』の2つが存在する。ここで、箭内さんをはじめとするクリエーターの方が、UNOやタワレコ、ムサシコスギのCMやプロモーションを手がけている。

そんな、風と○○グループに、この度、第三の拠点が誕生した。


その名は、『風とマック

主に風とバラットのデザイン制作を行う作業チームで、他からの発注も受けるプロダクションとしても、機能している。現在の制作部隊は、設立にあわせて入社したアートディレクターの石井原さんを中心とする3人。また、風とバラットの代表をつとめ、「ヨクバリスギ、シアワセスギ、ムサシコスギ」のキャッチコピーで有名なクリエーティブディレクター中村聖子さんなども頻繁に出入りしている。


この『風とマック』

実はオフィスに結構こだわっている。

内装を手がけたのは、IDEEの石井さんという方で、ロスをイメージした誰でも自由に出入りできる、開放的な空間をイメージしたようである。

私は最も目を惹かれたのは、収納ルームの壁が、ジッパーで開閉できる大きなキャンパス地でできているというところ。風と○○グループらしい遊び心がでていて面白いな。と感じた。


少し前、都庁の雨漏り問題を論じた手前、あんまりデザインと遊び心が素晴らしい!

なんて、不用意に感激してはいけないかもしれないが、素直に風とマックのさりげないセンスに心がときめいてしまう。


とにもかくにも、今後、広告業界は、電通と博報堂、ADKの三巨頭時代から脱皮をしているように思える。

電通から独立して誕生した『シンガタ

博報堂から独立して誕生した『蛍光TOKYO

電通とADKの共同出資会社『ドリル

そして

『風とロック』『風とバラット』『風とマック』


現時点では、制作工房的な色が多いが、今後プロモーションからメディアプランニングに至るまで、幅広く活躍できる可能性は高い。


DHAもうかうかしてれれませんなw

なるトモに幕

あなたの好きな番組は何ですか?(日テレ面接官)

私の好きな番組は『なるトモ』です。(管理人)


そんななるトモが、関東地区で3月をもって終了する。

放送開始から半年という、スピード終了となる。

なんで?なんで?


詳細を分析するため、日刊スポーツの記事を参照してみよう。


昨秋から日本テレビで放送されている関西発の朝の情報番組「なるトモ!」(月~金曜、午前9時55分)の関東地区での放送が、3月末で終了することが8日、分かった。4月からは中山秀征(38)司会で放送中の「ラジかる!!」(月~木曜、午後3時55分=関東ローカル)をベースとした情報番組を放送する。  「なるトモ!」は、日本テレビ系列のよみうりテレビ(大阪市)制作。関西で「ポスト上沼恵美子」と人気のタレントなるみ(33)、陣内智則(31)が出演する情報バラエティーで、関西地区では04年5月にスタート。05年1月10日放送分では、13・7%とこの時間帯としては異例の高視聴率をマークした。この人気に着目した日本テレビが、昨年10月から関西発“逆ネット”の形で、番組を購入し放送していた。  関東地区で当初2%前後だった視聴率も、最近では1月16日に6・0%(関東地区)を記録するなど上昇傾向を見せていたが、最終的に同局は関東地区になじまないと判断し、4月以降の番組購入契約を更新しなかった。同局の久保伸太郎社長も「関西では人気番組でも、関東の視聴者には違うのかな」と感想を漏らしていた。  関西の情報番組は、進行台本に沿うよりも、出演者同士の呼吸で話を進める傾向が強く、そこが魅力の1つ。このため放送当初は関東地区の視聴者の戸惑いもあったが、最近は、関東地区の茶の間にも浸透しつつあった。  背景には、視聴率低迷に悩む日本テレビの番組改革への強い意識がある。関西発ではないが、同じく3月末で「ザ! 情報ツウ」(午前8時)の終了も決定。「極楽とんぼ」加藤浩次と演出家テリー伊藤のコンビで新番組を立ち上げるが、これで、平日午前帯の3時間超を一気に衣替えする形だ。


だそうです。

いまいち日テレの感覚がわからない。

なるトモは、これからどんどん視聴率が上がって行くこと間違いないのにね。


関東と関西の番組では、情報バラエティにおいては関西の方が先進的で、面白いと思う。

読売放送の『なるトモ』

毎日放送の『ちちんぷいぷい

朝日放送の『探偵ナイトスクープ』

テレビ大阪の『なるほどラボ』

関西テレビはドラマかな?


とにもかくにも関東のテレビ局は、関西のテレビ局の情報バラエティを見習った方がイイと思う。テレビ東京のWBSを除いては、どの番組も情報を正確に速く伝えること、そして辛口のコメントでぶった切ることにのみ重点をおいているような気がする。

その点、関西の情報番組は、日刊の記事でも述べているように、キャストの呼吸やリズムによって情報が伝えられていくので、無機質的に伝えてもあんまり響かない情報でも、カッコ面白く伝えているので、生活者のココロに響く。

メトロセクシャル層に絶大な人気をほこる、WBSはその点においては関西の情報番組以上のノウハウを持っているので、その点においてはずば抜けている。他に関東で優れている情報バラエティといったら、うわさの東京マガジンと王様のブランチといったところであろうか?いづれもTBSということを考えると、TBSは情報をうまく伝えるノウハウは他局より持っているといってよいであろう。


議論は、少し脱線したが、とにもかくにも、なるトモが終了することは、日本テレビの戦略ミスといってもよいであろう。見切りが早すぎると思う。

都庁で雨漏り?

1991年に千代田区から移転した東京都庁

この東京一大きいビルは、完成から15年もたたないうちに、雨漏り問題を抱えることになった。


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東京の自治と文化のシンボルである、「新都庁舎」。第一本庁舎、第二本庁舎、都議会議事堂などからなる新都庁舎は、高層ビルが林立する新宿新都心にあってもひときわその威容を誇っている。設計のコンセプトとしては、新宿新都心周辺のなかで調和のとれた、しかも世界都市TOKYOにふさわしいシティホールの完成が念頭に置かれている。建物にはスーパーストラクチャー構造を採用し、高い耐震性を確保している。「第一本庁舎」には、知事執務室をはじめ各局のオフィス、職員食堂などの各施設が、それぞれ最先端のインテリジェント機能のもとに集約されている。

設計を担当したのは、丹下健三氏江戸時代の城をイメージした重厚な外壁と、モダンなデザインの融合した。建設には1100億円強かかった。

そんな東京都庁が雨漏りしまくっているのだ。15年もたたないうちに。

ちなみに雨漏りを全て修復するには、1000億円ほどかかってしまう。これでは、もう一度立て直すのと同じぐらいの費用がかかってしまう。

原因は、あまりにも奇抜すぎるデザインのため、修復にはかなり複雑な作業が要求されるためである。なんてことだ。

近年、メトロセクシャルを目指す若者の間で、デザイン雑貨やデザイナーズマンションといったデザイン重視のモノが流行しているが、私達が日々利用するモノのよしあしを、デザイン一辺倒で考えてしまっている傾向がないだろうか?都庁の雨漏り問題は、まさにデザイン至上主義に警鐘をならしている。

本当に素晴らしいデザインとは、使う人の気持ちをちゃんと汲み取った、アフォーダンスのよいものでなければならない。これについては、最近十分考慮されたデザイン○○が登場してきているので、まあ問題ないだろう。例えば、貝印が、最新の人間工学によって考案した、手にしっかりフィットする調理器具シリーズは、美しいデザインと使い勝手が両立する優れた商品である。

しかしながら、問題の本質は、もうちょっと先にある。それは、時間の経過と共にあらわになる。つまり、修理や修復の問題であり、いかにデザインとアフォーダンスに優れていても、一度壊れてしまうと、その構造が複雑すぎて修復や修理ができないというモノではまずいのだ。使いやすい、そしてカッコイイ、そんなケータイでも、使い終わった後に、金やプラチナが再利用しづらい構造であっては、何の意味も持たない。快適で、伝統文化の要素を取り入れた最新の建築であっても、雨漏りの修理一つ満足にできない複雑な構造では、素晴らしい建築とは言えないのだ。

そう。これからの時代、デザインは、時間軸の要素を取り入れないと、大量消費社会の迷宮から抜け出すことはできないのだ。